概要
別表で管理されている商品マスタから商品名や販売価格を、顧客マスタから顧客名、住所などを取得したいケースはよくあります。今回はVLOOKUPを使って別表のマスタから値を取得する方法を紹介します。
VLOOKUP関数はビジネス上、必須関数です。使いこなせるようになって、生産性アップを目指しましょう!
目次
概要:商品マスタから商品名および販売価格を検索
サンプルの売上台帳は図1のように、日付、商品コード、数量、営業担当、営業部署を記入すると、商品名および単価は商品マスタの別表から検索し、検索した単価×数量で売上額を計算するという仕組みになっています。

VLOOKUP関数
関数の定義
VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索方法])
引数 | 必須/任意 | 説明 |
---|---|---|
検索値 | 必須 | 検索する値を指定。 |
範囲 | 必須 | 検索したい別表の範囲を指定。 |
列番号 | 必須 | 別表で取り出したい列の列番号。別表の範囲の左端列=検索値列から数えた列数。 |
検索方法 | 任意 | TRUE:検索値以下の最大値を検索 FASE:検索値に完全一致するものを検索 省略時はTRUEの動作 |
売上台帳でVLOOKUP関数の動作説明
売上台帳の商品コードから別表の商品マスタシートの商品名を検索します。
図2の売上台帳のE2セルにVLOOKUP関数が設定されています。検索値がセルD2、つまり商品コード、検索範囲が商品マスタシートの$A2:$C$9(図2の青破線範囲)。列数が2、検索範囲の2列目なので、商品名列になります。そして検索方法はFALSE、つまり完全一致になります。
D2セルの商品コード=10002を商品マスタシートで検索すると3行目に検索され、商品名「商品B」が決定され、E2セルに入力されています(図2)。

上記の関数サンプル
=VLOOKUP(D2,商品マスタ!$A$2:$C$9,2,FALSE)
注意:検索対象の別表の構造:左端が検索値

検索索対象の別表の構造で注意が必要です。
別表で取り出す列は検索値の列から右に何個目と指定する形なので、必ず左端が検索値列にする必要があります。
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