販売分析や進捗率などは全分析期間の途中でグラフ表示することがあります。まだ到来していない期間は計算結果の値が0や#DIV/0!になっていて、集計した結果0になっているのか?まだ集計していないので0なのか?不明瞭な状態となって、グラフ上美しくありません。今回はその回避方法になります。
サンプルデータについて
図1のような東京支店と大阪支店の月別売上を集計した表に毎月月初に前月末集計が行われます。そして、それを元に支店別売上高比率(図2)を集計します。この図2の表で月別の支店別売上高比率の推移グラフを作成します。


#DIV/0!のグラフ化
図2のデータで折れ線グラフを作成(図3)すると、6月から12月までの値は「#DIV/0!」で、0と同様の扱いになっています。まだ到来していない期間が折れ線グラフ上、0になっていて美しくありません。見づらいですね。

#DIV/0!エラーが起きたら、0に変更してみる
「#DIV/0!」はよくないので、計算式でエラー起きたら「0」に変更する(図4)。ここでは、関数「IFERROR」を使って、C列をD列で割ってエラーが出る場合、0を返すようにしています。

さて、これを折れ線グラフ化するとどうでしょう!?

結果、#DIV/0!と0は同じ結果になりました。未到来の月はどうすればよいでしょう?
グラフ範囲を未到来期間ははずすの1つの手としてありますが、毎月面倒ですね。
答え:未到来期間は関数NA()を使うとグラフは0表示されない
「#DIV/0!」が発生したら、「IFERROR」関数を使って、C列をD列で割ってエラーが出る場合、関数NA()を返すようにしています。ちょっと、引っ張りましたがこれが答えだと思います。

図6の表をグラフ化すると、未到来期間の6月から12月は折れ線が表示されません(図7)。グラフを見ただけで6月以降はまだ集計されていないということがわかります。

参考:NA()関数について
=NA()
機能:値「#N/A」を返す。#N/Aとは、該当する値がない。値が見つからない。といった意味になります。
引数:なし
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